鎖骨骨折日記~めざせ登山ザックを背負える日

初めての鎖骨骨折から登山用の重いリュックを背負って登山復帰するまでの記録

鎖骨骨折日記【20】グルトさんとは誰なのか(鎖骨骨折34日目:術後31日目)

骨折治癒の目安:Gurltによる各骨の平均癒合日数

久しぶりの診察とレントゲン。
まずレントゲンを撮ってから診察室へ。

 術後31日…ほぼ1ヶ月たった。
31日は1ヶ月だが同時に4週間ちょっとである。

これ大事。

というのは、骨折治癒の目安の一つに「Gurltによる各骨の平均癒合日数」というものがあり、それによると鎖骨は4週間とあるのだ。

実のところは癒合日数とあるけれど、「最良の状態で仮骨が形成されるまでの最少期間」を表していると考えられているらしい。

よくわからないけど、最高に良い状態であれば最速で仮骨が現れるのは鎖骨の場合は4週間だ、ということだろう。
私の場合が最良のはずはないけど、ま、やっぱり気になるじゃないですか。

それにしても「グルトの骨癒合日数」というのは骨折の治癒について検索しているとぽろぽろ出てくるが、グルトグルト、、グルトさんて誰なのさ。
というか、そもそも人名なの?
全然情報がない。

こういう事が気になって仕方がない私がやっと見つけたWikipedia情報によるとグルトはやはり人名で、Ernst Julius Gurltさん。19世紀のドイツの外科医らしい。
ああ、すっきり。
いかにも19世紀ドイツの外科医っぽい肖像である。(ドイツの文学者または作曲家または化学者または教育者、といっても納得だけど。)

en.wikipedia.org

 

グルトさん以外にもコールドウェルさんの表もあるようだが、こちらにはなぜか鎖骨の情報がないのでスルーした。

で、4週間。

現代の実態とは合わなくなっておりあくまで参考程度ということだが、やはり気になるではないか。
期待に胸が高鳴る。

グルトさんの期待に応えられたか?

診察室に入り、まず傷口を見てもらう。
いつものように「うん、キレイだね。順調」

「感覚はどう?」
手術後から鎖骨の下あたりの感覚が少し鈍いのである。但し、術後すぐと比べるとかなりマシになっており、気にならない程度になっている。

「だいぶ戻ってきましたがまだちょっとだけ鈍い感じがします」
「神経は残せたんで少しずつ戻っていくとは思うけど、ちょっと残るかも」
「これくらいなら気になりません」
「リハビリがんばってる?」
「頑張ってます!」
「もう制限なくいくらでもあげてもいいよ。ちょっとあげてみようか」

躊躇なく私の腕をつかむ医師。

すかさず理学療法士直伝の「肩は思っているより後ろからある」を実践して「ぐん!」とあげてみせる。
「すごいすごい。術後1ヶ月でここまであがるのは上出来!超音波も続けてね」
どうやらこの医師はほめて伸ばすタイプらしい。

さて、レントゲンだ。

まず、プレートのずれやボルトの緩みはなし。
良い状態。
そして前回の写真と並べてみる。

これは…
前回の写真とあまりに変化が無さ過ぎて、どっちがどっちかわからない

というかわからなすぎて前回の写真をガン見してしまい、医師に「今日のはこっちこっち」と言われてしまった。 

骨ができてくると白っぽく埋まってくるらしいのだが特に変化なし。
「折れた部分が離れていたら、その間が埋まりつつあるのが見えるかもしれないんだけどね。すごくきれいにぴったり合わさったからわかりにくいね」
自画自賛である。
でもほんとうにぴたっとはまってるなあ。パズル大成功だ。

「6週間を超えるとわかるように埋まってくると思うよ。」

グルトさんの期待には応えられなかったが、状態は悪くなさそうなので次回に期待。