鎖骨骨折日記~めざせ登山ザックを背負える日

初めての鎖骨骨折から登山用の重いリュックを背負って登山復帰するまでの記録

インドア系の体力維持はやっぱり毎日コツコツと階段使うのがいい

理由がなくても走る生き物

本か雑誌で読んだのか、テレビで見たのか、、思い出せないけれど

「理由がないのに走る生き物は人間だけ」だそうだ。

生き物は狩りをするためや、危険から逃げるために走るけど、意味なく走ったりはしない、趣味で走るライオンとかいないでしょ?

楽しむためや競うために走るのは人間だけ。

と。

確かに。
(でも、子犬なんかは楽しそうに遊ぶために走ってる気がするけど。)

さらに、心臓がどっきんどっきんするほど運動するのは健康に良くないらしい。
人間以外の動物はそこまで激しい運動をすると体によくないことが本能的にわかっているんだって。
ほんとかな。

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理由なく走ったり歩いたり自体を楽しむことができる人は、かなり「進化したヒト」なのかもしれない。

 

理由なく走りたくない生き物

 

私は理由なく走るのが嫌なのでとても原始的。

旅行や通勤(かつては通学)のために歩くことは苦にならず、旅行中に観光しながらなら数キロくらい平気で歩くが、理由なく走ったり歩いたりする気になれない。

「目標物に向かって移動する」か、軽いところでは「遅刻しそうになったとき」、重いところでは「命の危険にさらされて逃げるとき」といった場合以外に動きたくないという感じだろうか。

そもそも根底にはインドア系の血が流れているので家から出たくない。

仕事の帰りに夜道をウォーキングしている人によく出会う。せっかく帰り着いた家からわざわざ出てまた家に帰るために走るなんて、本当に根性あるなあ、といつも感心している。
馬鹿にしているようにとらないでほしい。
本当に心から尊敬して感心しているのだ。

日常生活の中で、できる範囲で少しだけ

そんな私は山登りを始め、とにかく体力がないことに気がついた。
遠い遠い昔の学生のころは若さで押し切ってなんとか困ることはなかったが、若さが失われた最近はインドア系で過ごしてきた自分と運動を続けてきた同年代との差は驚愕するほど開いていた。

これはいかん。

あんな山こんな山に登る為には少しでも体力をつけたい。

体力増強とまではいかなくても、とにかくこれ以上体力が落ちないように維持できるよう何か行動しなくては。
なにせ、これまで通りに過ごしていけばどんどん体力が低下しちゃうお年頃である。

しかし、ジョギングも嫌いだし、ウォーキングもしたくない。

ジムに通うなんてもってのほか。

日欧生活の中で少しでも続けられることはないかな。
急には無理でも少しずつ。

そう、できる範囲でコツコツと。

そうだ。

階段登ろう。  

トレーニングというにはお恥ずかしい内容だけど、やらないよりはマシだろう。
これなら毎日通勤時に必ずできるしね。

元々それほど階段を忌み嫌っていた私ではないが、こうして登山を始めてからは「目の前の階段は必ず登る。必ず下りる」ことを心がけるようにした。

・マンションの階段
・自宅最寄りの駅の階段
・職場最寄りの駅の階段
・職場の階段
・その他訪れた場所に階段がある場合は利用する

やってみると、普段運動しない私にとってはなかなかの運動になることがわかった。
始めた当初は、少し登っただけで息が切れて足もだるくなるという情けなさ。
勢いよく登るとめまいがしたほどだ。

階段なんてちょろそうだし、慣れてきたら一段飛ばしなんかしちゃおうかな、なんて思っていた甘い考えは吹き飛んだ。

オフィスには息を切らし頬を紅潮させながら到着だ。

暑い夏の日も汗をにじませながら、目の前で開いたエレベータを無視し、私は階段を登り続けた。
続けるうちに登山に出掛けても少し息切れが軽くなってきたような気がした。

継続は力なり。

そんなささやかなトレーニングを打ち砕いたのは鎖骨骨折であった。

楽な方へと流される生き物

鎖骨骨折し手術を受けた後、私は階段を避けるようになってしまった。

もちろん階段でこけたらかなりまずい、というのもあったけれど、

一番の恐怖だったのは、「駅の階段をなだれ落ちてくる中高生男子学生」の存在だった。彼らは本当に地響き立てて転がり落ちるように階段を駆け下りてくるのだ。
しかも、閉まろうとしている電車のドアしか見てないし(たぶん)

 

fraktur.arukuyo.com

 

万が一奴らにぶつかられてふっとんだら私の鎖骨は再び3つに、いや、今回はプレートに固定されているがゆえに粉々に粉砕してしまうかもしれない。

私は大人しくエレベーターとエスカレーターを使用する毎日を過ごした。

 

そして時は過ぎ、、、

ある日、気づいた。

・・最近、階段登ってないな。

 

そもそも、緊急事態宣言が発令されたり、その後夏休み期間になったりしたときに、
私の敵:なだれ落ちてくる学生達の姿は駅から消えていたのに。

その後無事にプレートが除去され「完全に日常生活にもどっていいですよ」と医師に太鼓判を押されていたのに。

のにのにのに。

人間とは楽な方へ流されていく生き物だ。
このところ私の眼にはエスカレーターとエレベーターしか映っていなかった。
通勤電車もエスカレーターのド真ん前に止まる車両を選んで乗るようになっていた。

こうして私の基礎体力は後退し、久しぶりに登ってみると、再び「息切れ三昧のオフィス到着」を味わうことになった。

しかし、反省した瞬間にすぐにまた始められるのが階段体力維持法のいいところだ。

やっぱり階段がいい。