「全治」と「完治」の違いについて
怪我について語られるときよくわからない2つのことば。
「全治」:病院に通い治療に要する期間
「完治」:日常生活に支障がないレベルまで回復する期間
だそうである。
一般的には「全治」してから「完治」する、となるみたい。
病院での治療は終わってもまだ走ってはだめだ、とか。
治療は終わってもまだ腕が完全にあがらないからリハビルは続ける、とか、しばらく正座ができない、とか。
つまり病院でできることをすべてやりきったタイミングを「全治」
骨折前にできていたことがすべてできるようになったタイミングを「完治」
と呼ぶのかな。
骨折の場合、病院に通うことはなくなっても可動域に問題があったり痛みが続いている場合は、全治はしても完治はしていない、ということになるだろう。
可動域が結局完全には回復しなかった、という話も聞くが、そうなるとずっと完治はしないということか。
私は可動域は最初の手術後3ヶ月ほどで骨折前の状態まで回復し、そのころには痛みもなくなった。日常生活はほぼ元通りになったが、薄皮一枚の下にプレートが入っていたため右肩にはショルダーがかけられないという支障が続いていた。
10月にプレート除去手術後も可動域はすぐ回復。
傷口がふさがった後はショルダーもかけられるようになり、遂に日常生活にも全く支障を感じなくなった。
つまり、今日は「全治」の日であって
「全治」>「完治」ということになる。「完治」の日がいつなのかはわからないけれど、プレートを抜くまではがまんしていたリュックを背負い軽いハイキング旅行に行けた11月初旬でめでたく「完治」していたと言えるだろう。
というわけで、
鎖骨骨折全治の日を迎えた
プレート除去手術から約2ヶ月半がたち、レントゲン撮影の日を迎えた。
これで結果が問題なければ長きにわたった鎖骨骨折治療は完了である。この1年間で何度も何度もレントゲンを撮ったので、準備も非常に素早くなった。
検査着に着替えるのが面倒なので、ユニクロの「ホックがついていないブラトップ」を購入したほどだ。
ブラトップにも種類があるが、肩ひもの長さを調整できるキャミ型には金具がついているので脱がないといけない。
タンクトップ型なら脱がなくて良いし、その上に薄手のカットソーを着ていても大丈夫なのである。(技師に確認したら、セータークラスになるとだめらしい)
健康診断のときにも使えるので、1枚持っていると便利だと思う。
検査室に入ってからスタンバイするまでがものすごく早いので、私を担当する技師はたぶん「むむ、できる奴」と思っているであろう。
おそらく最後になるはずのレントゲンを撮ってもらい、診察室へ。
担当医師がいつものように
「調子どうですか?」
私もいつものように
「絶好調です。傷もきれいに治ってきてると思います」
「ちょっと見せて…うんうん、
2回切ってるからどうかなと思ったけどいいね。キレイキレイ!」
いつものようにいい意味で自画自賛の医師とにこやかに傷の確認をした後はいよいよレントゲン画像だ。
「いいですね!きれいに埋まってますよ」
わかりやすいように前回のものと今回のものを上下に並べてくれた。見比べると確かに前回はっきり見えていた黒い筋やボルトの穴が白く埋まってきており、ぼこぼこしていた骨のラインもなだらかに見える。
「もう何をしても大丈夫なんですよね?」
「大丈夫です」
「重ーい登山用のリュック背負ってもいいですよね」
「どんな重さなのかわからないけど(笑)、以前背負ってたものは大丈夫ですよ」
「スキーでこけても大丈夫?」
「大丈夫!でも、あんな落ち方したらまた折れますよ」
「はい。今後は好奇心もほどほどにします!
ありがとうございました!! !(^^)!」
こうして鎖骨骨折後約11か月。
医師のお墨付きを得てめでたく鎖骨骨折治療は終わった!
プレート除去手術が無事終わった時に喜びの頂点に達していたため、
「これで骨折前の状態に復帰したのだな」と確認し喜びをかみしめる全治の日となった。
あとは、手術の傷口がどこまできれいになるかだけが、女性として気になるところ。
医師によると同じところを2回切っているため初回ほどはきれいに治らないかも、ということだが、赤味が消えて目立たなくなるといいなと思う。