手術後ほぼ半年の診察
鎖骨骨折と手術からはほぼ半年後、そして前回から2ヶ月半の久しぶりの診察。
鎖骨に現れた枝豆の原因が知りたくて待ち望んでいた診察だ。
いつものようにまずはレントゲンを撮ってから診察室へ。
枝豆の正体はただのプレートだった
「プレートもボルトも正常ですね」
ということは、危惧していたようにボルトがゆるんだりしているわけではないのか。
ほっとしつつ、早速鎖骨に現れた枝豆状のぼこぼこについて尋ね、患部を見てもらった。
「本来の鎖骨に沿ってぼこぼこしたものが浮き上がってきたんで、ボルトが抜けてきたのかと思ってました」
「腫れが完全に引いてプレートそのものの形が浮き上がってきただけだから大丈夫」
と、プレートの写真を見せてくれた。
プレートというものはつるんとした板状のものではなくて、穴の開いた輪がつらなったような形をしている。
シルエットだけならまさに枝豆。。これが薄い皮膚を通してさわれる状態になってきただけのことらしい。まずは安堵して今度は骨の状態を確認。
プレート除去の日程が見えてきた!
「お、いいですね!骨折線が前回と比べるとほぼ見えなくなってるね」
という担当医の言葉にワクワクして画像を覗き込む。
確かに、前回はうっすら溝のように見えていた骨折線が埋まっているように見える!
と言っても私ひとりでは全然区別がつかないのだが、医師が示してくれる部分を見比べてみると、前回はもやーーっと影みたいになっていた部分がしっかりと埋まってきていることもわかる。
「順調ですよ。調子はどうですか?」
問われて、現在の状況を説明。
・可動域は全然問題ない
・麻痺した感じもなくなった
・鎖骨周りががちがちに固まっていたのも柔らかくなっている
・痛みも全くないが、うっかり右肩にバッグのストラップをかけてしまうと痛い
医師は麻痺がなくなったと聞いて嬉しそうだ。
さて、成人の場合、プレート除去手術は手術後1年を目安に行うそうだ。1月に聞いたときは納得済みだったのだが、だんだん大きな不安が出てきた。
そう、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)問題である。
私の場合1年後となると来年早々になるわけだが、冬に向かって再びCOVID-19重症患者が増加するかもしれない。インフルエンザの流行もあるだろうし、骨折手術のプレート除去のような命にかかわらない手術はまさに「不要不急」と判断され延期されてしまうのではないか…。
プレートを長期間入れてしまうと骨とプレートが一体化して、抜く際に「大工事」になるというおそろしい話も聞く。
状態はなんだかかなり順調そうなのでちょっと押してみることに。
「普段はプレートが入ってることを忘れるほどで、こんなに普通に暮らしているのにやっぱりあと半年もかかるんですよね。
もし冬にコロナ感染者が更に増えたら私の手術なんて不要不急だからできなくなるかもしれないのでしょうか」
「そうだねーー」
私の訴えを聞いた医師はもう一度レントゲンを見てから提案をしてくれた。
・現在レントゲンで見る限りでは順調
・プレートを抜けるかどうかは、レントゲンでは判断できないのでCTで判断する
・CTを撮ってみて問題なさそうなら手術を早めてもいい
・CT撮ってみてまだ時期が早ければ中止になるけど、一応手術できる前提でスケジュールを組んでおいてもよい
「お願いします!」
やはりこの医師はフットワークが軽い!
そうと決まったらどんどんスケジュールを組んでいってくれる。
「会社休む日が少なくていいように金曜日手術がいいよね?」
と、休暇の具合なども考慮してくれ、さくさくっと下記の予定が決定された。
・9月末にCT撮影
・1週間後に結果を確認。結果が良ければその日のうちに術前検査フルコース
・その1週間後に手術
もちろんCT検査の結果次第なのだが、こんなに早く検査してみてもいい状態になるなんて夢にも思っていなかった。
言ってみた本人がびっくりである。
骨は細いらしいし、中年まっしぐらだし、もしかしたら1年たってもプレート除去できないかも、と密かに恐れていたぐらいなのだ。
どうかくっついていますように。
うまくいけば、10月半ばには自由の身になれる。
「もしこのスケジュールでプレート抜けたら、来年の1月にはスキーできますか?」
「できるできる!」
来年の夏山も存分に楽しめるはず!
がんばれ!
私の骨細胞!