骨折翌朝、死に物狂いで起き上がり病院へ行く
激痛で眠れぬ夜が明け、、と書きたいところだが疲労困憊したせいか思いのほかぐっすり眠った翌朝。
夜中に無意識に寝返りをうつこともなかった様子で、仰向けのまま目が覚めた。ここからどうやって起き上がろう？まずそのまま腹筋の力で起きようとしてみたら、力をこめただけで激痛がほとばしった。
無理！
腰と脚を駆使してなんとか左側を下に横向きに。左肘をついて身を途中までジリジリと起こし、あとは腰、背中、腹、総動員でなんとか起き上がる。これだけでかなりの時間と体力消耗。起きただけなのにもうぐったりである。
更に壮大な時間をかけて身支度を整え、近所の整形外科クリニックへ。
このクリニック、いつも異常に待ち時間が長い。そこそこ混んではいるのだけど、リハビリルームへ直行する患者もいるから医師の診察にそこまで時間がかかるとは思えないのに、とにかく待たされる。一人一人の診察時間が長いのかと思うが、その割に自分の番になると一瞬で終わるのは何故なの。。
被害妄想でしょうか。
この日も早めに行ったのにすでに待合室にはたくさんの人が。出遅れた感に後悔しつつも、いつもよりは待ち人数少ないしそんなにかからないだろう、と、受付をすませて持つが一向に呼ばれる気配はない。1時間半ほど超えたところで受付に問い合わせ。
「骨折されてるのよね、痛いわね、ごめんね。今日はまだ３人しか終わってなくて」
結局なんと３時間待たされてやっと診察室に。
さらっと状況を話し、早速レントゲン。
人生初の骨折を告げられる
予想はしていたけど見事にぽっきりいってる！
しかも2つに折れた真ん中に指の先みたいな欠片が。
骨折って文字通り骨が折れることは理解してたけど、こんなに折れた部分が離れちゃうのだとは想像してなかったよ。折れた部分はそれなりに近しいままの状態なのかと思ってた。
医師による説明は大体こんな感じ
・鎖骨骨折の治療は基本、固定して自然治癒させる。
・鎖骨はギブスがはめられないのでベルトを使って正しい位置で鎖骨をキープする。寝る時もつけること。
・猫背になった姿勢でかたまらないように胸張って固定するから痛いよ！
・1週間ほど様子見て経過がよくなければ手術も対応できる病院を紹介。
予想していたものの人生初骨折への動揺と、予想外の骨たちの距離感ある折れっぷりに私の頭には？が続出。
・固定しておくだけでほんとに繋がるの？
・この真ん中の指先みたいなのはどうなるの？
・胸張るだけでこの離れ離れになった骨たちが近づくの？？うそーん！
だってこんなに距離があるのに・・・
疑問をなげかけるも、「だんだんくっついていきます」との回答で、詳しい説明はないまま【クラビクルバンド】なる固定具登場。
クラビクルバンド登場！
シンプルな大リーグボール養成ギブスというか、激しめのジェットコースターに乗るときに後ろからガシッて固定されるバーというか、、刑事が後ろから羽交い絞めしてくる感じ、が一番近いかも。
「かなり痛いけどしっかり胸をはった状態で固定します。伸ばすときは痛いけどバンドをつけちゃったら多分そのほうが楽になるからね」
その言葉も終わらぬうちに、いきなり看護師と医師が痛さのあまり猫背に縮こまっていた肩を元通りの、というか通常よりも「いい姿勢」にほぼ力づくで戻しながらバンドを装着させた。
いたいいいいいいいっ！！
思わず声が出た。
おそらく、「今からひっぱりますよー」などと声をかけてゆっくり伸ばすとあまりの痛みに抵抗されるからであろうか。抗う間も与えぬほどの素早さだった。
さすがに老練な医師と看護師である。
かつてないほど胸をぴーんと張った姿勢に正されバンドをはめられ、背中側で強力ベルクロでがしっと固定。
「かなり痛い」にもほどがあるでしょうっ！
いや、だが、しかし！
本当だ。
しっかり固定されると装着前より痛みが薄いではないか！
不思議だけどこれはすごい。
どういうシステムになっているのか。
クラビクルバンドの正しい装着方法
すごいけど、姿勢を戻した（というか通常より5割増しで姿勢が良い）だけで離れ離れになった骨たちが少しは元の状態に近くなってるのだろうか。なってないよねー。
しかも、これって一人では装着できないのでは？
外すのも一苦労しそうなんだけど。。
生活時間が不規則な、というか私と全く合わない同居人がいるけど困ったなあ、、と思いながら痛み止めを処方されて帰宅。
診察室滞在時間10分程度（レントゲン撮影時間除く）
なんなの、やればこんなに早く回転できるじゃない、というか何で私の診察時間はこんなに短いのか。
＊後日、このクリニックのGoogleのレビューを見たら、やはり「そこまで混んでないのに診察の回転が遅い」という感想多し。皆同じことを感じている様子。
