トイレあり風呂なしクラスの個室にて短いながらも入院生活開始
1月の骨折当時は受診その日にあわただしく翌日の手術が決まり、その日のうちに入院したのだが、今回は余裕をもって準備を行い部屋のリクエストもできた。
この病院は特等室、個室が3種類、2人部屋、大部屋、の種類がある。
悩んだ末、2人部屋か一番安い個室をリクエストしておいたところ、来てみると、一番安い個室になっていた。
前回の高い個室との違いは部屋にお風呂がないことと少しだけ部屋が狭いことくらい。
狭いといっても、そこらへんのビジネスホテルよりはぐっと広いしソファもある豪華さだ。
ちなみになぜ大部屋を選択肢から外したかというと、部屋にトイレがないからの一点だ。
手術前にあの点滴バー(正式な名称はわからないけど、車輪がついてるやつ)を接続することを思いだすと、あれをガラガラひきずって共有トイレに行く根性が私にはない。
術後の一夜を過ごす際もトイレは部屋にあって欲しいし。
入院当日は大部屋で術後から個室へ移動させてもらえたら一番ありがたいのだけどなあ。
なんて思いながら入室したけれど、やはり個室でよかった。
朝から入院したので過ごす時間が本当に長く、自由気ままに過ごせる個室は快適だ。
差額はかかるが、骨折とコロナのために春夏は山にも行かず大人しくしていたのだし、
リフレッシュ代だと考えれば高くはない。
いや、高い。
けどまあいいや。
午前中は事務担当、ナース、薬剤師、麻酔医師、手術担当ナース、病室担当ナース、、、と、入れ替わり立ち替わり訪問者があり、色々な説明を聞く。
基本的に前回と同じ内容で、書類にたくさんサインしながら、
どこにも痛みが無く、右腕が自由自在に動かせるという忘れかけていた幸せをかみしめる。
前回は何するにせよ痛みがほとばしり、着替え一つままならない苦痛の中の入院だったことを改めて思い出した。
サイン一つするのも食事を口に運ぶのも大変だった。
とにかく痛くないように、大人しく座ってせいぜいスマホを見るか読書するかくらい。
今回は居心地よく部屋を整えたり、院内のコンビニにコーヒー飲みに行ったり、
お風呂も洗髪も自由自在!
個人的には手術をして本当に良かったと思う。
手術後の痛みが長く続くケースもあるだろうが、
私の場合は術後、驚愕するほど痛みが激減した(というか消えた)ので、あの時の自分の即決をほめてやりたいと思う。
そして、受診当日にすぐに手術を手配してくれた主治医に心から感謝している。
手術まで日にちがあいていたら、あの激痛を抱えたまま恐怖におびえながら過ごしていただろうし、おそらく職場にもしばらく行けなかったと思う。
手術のデメリットの一つに「傷跡が残る」というのがあり、女性は特に気になるところだ。
私の場合は傷跡も想像していたほど残っていない。
抜釘手術直前の状態。
ぽこぽこしているのはプレートが浮き出ているだけ(枝豆状)なので、傷跡ではない。
傷跡は自分でも
「あれ、結構きれいなんじゃない??」
と、思ってはいたのだが、
今日ナースに見せたところ、非常にキレイだと言われたので、そうなんだと思う。
主治医の腕がいいのか、
体質がよかったのか、
とはいうものの、今回の傷が正念場である。
油断せずにテープも貼って少しでもきれいに治そうと思う。
昼食(神戸の病院らしくなんとそばめしだった)を終え、
午後になると来訪者も減ってのんびりとした時間を満喫中。
給湯器があるので、お茶をいただこうとウロウロしていると
通りかかったスタッフに「そのまま山に登りそうですね!」と笑われる。
言われてみれば、ナルゲンボトルとsonowpeakのカップ、グラナイトギアのエコバッグを下げ、トレッキングパンツもどきにパーカー姿である。
「登山するんです」と言うと
「えっ!意外ですね!」と驚かれることが多かった私もついに
見掛け倒しではあるが山ガール…じゃなくて山マダムとなったようだ。